メカルデンヤ

好きなものを好きなだけ。日記、読書、ゲーム、YouTube、音楽とか

ひるなかの流星

 

23.05.15了

あらすじ

幼い頃に見た、真昼の空の流れ星。夢だったのか、それとも私の道しるべなのか──。 すずめは田舎に暮らす女の子。親の転勤で、東京の高校に転入することになりました。上京初日、慣れない東京で迷子になったすずめが出会ったのは…? 恋も友情も全てが未知の新生活が始まります!!

 

現在連載中の「うるわしの宵の月」と同じ作者さんの作品。

正直個人的にはうるわしの~とは違う感じのめちゃめちゃ情緒が狂う作品でした…

 

まぁ主人公のすずめちゃんが担任のイケメン教師・獅子尾先生に恋してしまうんですね。そんなすずめちゃんを一途に思っている男子・馬村。そしてその馬村に片思いしているすずめの友達・ゆゆかちゃん…

読んでいる途中は「これ片思い矢印だらけだけどどうなるの??」と困惑。他の人のレビューも前情報も一切見ずに最終巻まで読んだので、めちゃめちゃドキドキしながら読みました。

 

これに関してはネタバレ有りで語りたいので、それは続きからにします。あと私一応馬村派なので、獅子尾派の人は見ない方が良いです。

最初に言わせてくれ

 

10巻ラストの先生にめっちゃ引いた

 

中度半端に突き放したり中途半端に未成年に手を出して、終いには「好きじゃなかった」と嘘を言って振った相手が馬村と本格的に付き合っていることを知り、やっぱり「好きだ」と告白って!!オイ!!!成人男性!!!ってなりました… いやこれ読む年代によって違う感想を持つんだろうけど、獅子尾とほぼ同じ年代の自分としては何やってんだって終始あきれてました。まぁ20代って大人の分類だけどやっぱり若い方だし、先生も先生の立場と気持ちと言動の間で揺れ動いてしまうっていうのも分かるんですけどね…。

 

馬村に対しては、すずめちゃんにめちゃめちゃ一途でしかも良い男だな~とつくづく思う。女子に触れられると赤面する癖かわいい。長い間不憫なポジションにいた馬村とすずめちゃんがようやく付き合いだしたところの安心感はすごかった。

 

で、最終巻。先生が病院に運ばれたときに「行け」と言う馬村と先生のもとへ走るすずめ。ここで「え、まさかやっぱり先生とくっつくの??」とヒヤヒヤしたけど、結局すずめはある時点からは馬村の方に心が惹かれていたんですね。最終的には救われた馬村に安堵。

 

Amazonレビューで見て分かるとおり、結末に賛否両論があるのは、獅子尾派か馬村派かで分かれるっていうことみたいですね。まぁそれはしゃーないかな、と思う。

 

番外編も読んだ。個人的に「隣の男」が一番好きでした。いや鮫島さんと獅子尾の話もっと見たいわ。ビジュアル的にはこの2人が一番好きかも。作者さんもこの2人の話を描きたいって書いてありましたね。

 

とまぁいろいろ書いたけど、最後まで読んでよかったな、と思える作品でした。こうなったら椿町ロンリープラネットも読みたい。