昨年公開され、最近ではほとんどの地域で地上波放送があったりと話題だった映画クレヨンしんちゃん、「謎メキ!花の天カス学園」。
公開された当初からマニアの間でも傑作と評判だったので、気になっていた今作。
うちの地域では地上波放送はまだ先なのでそれまで待てず、配信開始されたネトフリで全部見たのだが…良かった…噂どおりの傑作だった……
続きからはネタバレ無しの感想です。
今作のモチーフは謎解きミステリー×青春。1週間、しんちゃん達が体験入学をしに来た天カス学園が舞台となっている。
そこで起こる事件の犯人、吸ケツ鬼の正体をあばいていく…というのが大方の流れとなっている。
しっかりとした伏線と次々と浮かんでくる容疑者…まずミステリーの質が高くて驚いた。そんなのアリかよ!っていうトリックもあって笑ったけど。
ここ推しポイントで、その容疑者達、ゲストキャラが魅力たっぷりで全員好きになってしまう。
しかも全員裏の顔(犯人含む)がそれぞれあって、よりキャラに深みが出ている。ここらへん作りがうまいな、と思った。
あとは風間くんの愛。
風間くんって防衛隊の中で唯一(多分)小学校お受験で、唯一違う未来が待っている子なんだよね。
みんなとは離れたくない、一緒にいたい。という思いが全編通して描かれている。
そういう要素を含みつつ、クレしん本来の面白さも保ちつつ、青春ミステリー映画として完成しているこの映画、一言で言うとすごい。
2021年に公開された映画の中で一番だったっていう声もあるくらいなので、強くおすすめしたい。地上波はカットだらけ(泣)だったので配信でのフルver推奨です。
EDも本編のその後が描かれていてよかったなぁ。マカロニえんぴつの「はしりがき」も好きになった。