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【小説】「裏庭」梨木香歩 感想&ネタバレ

 

裏庭 (新潮文庫)

裏庭 (新潮文庫)

  • 作者:梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/12/26
  • メディア: 文庫
 

 「裏庭」梨木香歩

2020.1.14 読了

あらすじ

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた――教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。

西の魔女が死んだ」で有名な梨木香歩による、第1回 児童文学ファンタジー大賞を受賞した作品。

主人公、照美がバーンズ屋敷にある大鏡から異世界へと旅立ち、成長していく物語。

 

実は小学生のときにこれを読んでいて「何かしら面白かったけど、難しくて大半が分からなかった」という印象だったので、十数年ぶりに再トライ。

実際、いろんな架空の生物、世界のことが次々と語られるので頭がこんがらがります。すべては理解出来なかったけど、当時よりは楽しみ、感動することができました。

やはり高大な作品だったな、と改めて思う。

 

ネタバレ感想は続きから

とりあえずまとめると

マーチン(レベッカの夫)→スナッフ

おかっぱの女の子→照美のおばあちゃん

純→一つ目の竜?

銀の手→水島先生?

でいいのかな?勘が鈍いのでこれで正しいかどうか分からない…

 

テルミィがスナッフに斬りかかるシーンはびっくりしたな、そうくるかっていう感じ。

89Pの伏線が見事に回収されたシーンでした。

 

さいごに 一番感慨深く、大好きだった一小節をおいておきます

 

正体が、現れた、と思った。

テルミィはゆっくり身体を離し、微笑んでいった。

「戻ってきてくれたんだね」

すると、今はたくましい少年に成長した純が、テルミィにささやいた。

「片割れ」

と。微笑んで。

 

「裏庭」378Pより