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【小説】「むかし僕が死んだ家」東野圭吾 感想&ネタバレ

 

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

 

 「むかし僕が死んだ家」東野圭吾
2019.12 読了

あらすじ
「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。

最初は逡巡する主人公ですが、「幼い頃の記憶が全然ない」と訴える元恋人の左手首の傷を見て、その家を訪ねることを決意します。

 

幻の家で起こった過去の事件・沙也加との関係が、20年以上前に書かれた日記や手紙などをとおして徐々に明らかになっていく様はゾクゾクしました。ちりばめられた伏線、そして見事な回収。流石の構成力です。


ネタバレ感想は続きから

予想はしていたけどハッピーエンドっていうわけじゃなかったですね。普通ではない、恐ろしい出来事を解き明かしていく話なので。
「あいつ」が啓一郎氏の息子と判明したときは「近親相○!?」(159P、佑介の日記にて)と驚いたけど成る程、そういうことだったのか。
チャーミーがユウ兄ちゃん、と思い出して語るシーンは本当に切なかった。

しかし、一つだけ。103Pでの「チャーミーがみゃあみゃあとないていた」という表現はちょっと無理があるのでは?と感じました。