ネタバレ全開です 続きから。
はぁ~~~~~読んでてよかった~~~~(第一声)
恋愛モノは自ら進んで見たり読んだりすることはなかったけど、小4のときの手をつないだ思い出を20年もずっと持っていて、互いに愛しあっている。要所要所に出てくる、相手への想い。そして2つの月の下、滑り台で再会する。これにはやられた…
自分は望みが高すぎると失望したときのダメージが半端ないハッピーエンド主義者なので、再会しないという筋もめちゃめちゃ考えてました。再会しても何かしらが、さきがけが邪魔をしてくるんじゃないかと。
実際、自分が想像していた超ハッピーエンドな妄想が全て現実になってかえってきました。
最後 エッソの虎の看板の描写から、二人と小さなものは「元の1984年」ではなく、「また別の1984年」にやってきた、そういう暗示がある。しかし、青豆はこう考える。
辿り着いたところが旧来の世界であれ、更なる新しい世界であれ、何を怯えることがあるだろう。新たな試練がそこにあるのなら、もう一度乗り越えればいい。それだけのことだ。少なくとも私たちはもう孤独ではない。
1Q84 6巻 382Pより
これから先、この人と一緒なら何があっても乗り越えられる。そこで物語は終わる。これ以上もこれ以下もない、いい終わり方だったんじゃないかと思います。
作品全体はハルキワールド全開でした。ドウタとマザ、パシヴァとレシヴァ、難しい謎がいっぱい出てきたけど、そこは書評&考察ガチ勢の素晴らしい方々に任せます。
牛河は…なかなか切なかったな…。いくら汚い・裏の仕事をやってきたとはいえ、あの最期はきついですね。あとタマルがプロすぎて笑うしかない、強い。
とても好きな作品だったなぁ…良い読書体験でした。