メカルデンヤ

好きなものを好きなだけ。日記、読書、ゲーム、YouTube、音楽とか

【小説】「1Q84」村上春樹 ネタバレ感想

 

1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫)

  • 作者:村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/05/28
  • メディア: ペーパーバック
 

ネタバレ全開です 続きから。

はぁ~~~~~読んでてよかった~~~~(第一声)

恋愛モノは自ら進んで見たり読んだりすることはなかったけど、小4のときの手をつないだ思い出を20年もずっと持っていて、互いに愛しあっている。要所要所に出てくる、相手への想い。そして2つの月の下、滑り台で再会する。これにはやられた…

 

自分は望みが高すぎると失望したときのダメージが半端ないハッピーエンド主義者なので、再会しないという筋もめちゃめちゃ考えてました。再会しても何かしらが、さきがけが邪魔をしてくるんじゃないかと。

実際、自分が想像していた超ハッピーエンドな妄想が全て現実になってかえってきました。

 

最後 エッソの虎の看板の描写から、二人と小さなものは「元の1984年」ではなく、「また別の1984年」にやってきた、そういう暗示がある。しかし、青豆はこう考える。

辿り着いたところが旧来の世界であれ、更なる新しい世界であれ、何を怯えることがあるだろう。新たな試練がそこにあるのなら、もう一度乗り越えればいい。それだけのことだ。少なくとも私たちはもう孤独ではない。

1Q84 6巻 382Pより

これから先、この人と一緒なら何があっても乗り越えられる。そこで物語は終わる。これ以上もこれ以下もない、いい終わり方だったんじゃないかと思います。

 

作品全体はハルキワールド全開でした。ドウタとマザ、パシヴァとレシヴァ、難しい謎がいっぱい出てきたけど、そこは書評&考察ガチ勢の素晴らしい方々に任せます。

牛河は…なかなか切なかったな…。いくら汚い・裏の仕事をやってきたとはいえ、あの最期はきついですね。あとタマルがプロすぎて笑うしかない、強い。

 

とても好きな作品だったなぁ…良い読書体験でした。