メカルデンヤ

好きなものを好きなだけ。日記、読書、ゲーム、YouTube、音楽とか

アンの友達

 

23.01.21 読了

あらすじ

ちょっとした気持の行き違いで長いこと途絶えてしまった人と人との愛情が、またふとしたことから甦る。10年も20年も離れていた婚約者同士が、ついにお互いの存在を再確認する――。
1908年の刊行以来、アンの物語は広範囲の読者の心を捉えてきたが、この第4巻ではアンから少し離れて、彼女の周囲の素朴な人たちが愛ゆえに引き起す、様々な出来事をユーモラスに描き出す。人生が愛しくなる12篇。

 

赤毛のアンシリーズの第4作目。今作はアンが主人公のお話ではなく、アンの友達が主人公の短編集である。正直記憶力が低いので、「こんな名前の人いたっけ?」っていうキャラがほとんど。でも内容は本編に負けず劣らず良かったです。

 

お気に入りだった話は、「ロイド老淑女」、「めいめい自分の言葉で」、「隔離された家」でした。

ロイド老淑女の愛の深さには感動した。あれは人間が愛しくなるような話だった。

「めいめい自分の言葉で」のフェリクスがナオミにヴァイオリンを弾くシーン、音楽、芸術がいかに素晴らしいか、という描写は鳥肌ものだった。

「隔離された家」のエンジェリナとアレキサンダー・エイブラハムが徐々に仲良くなっていくさまは見ててほっこり。男と犬嫌いの女と、猫と女嫌いの男のロマンス。

 

アンから離れるというので、正直そんなに期待はしていなかったけど、今作もかなり楽しめました。次はアンの婚約時代が描かれるらしい。早く読みたいなー。